吉田がキャラホビで企んでる

”今、自分がいちばん見たい番組みてキャラホビを目指す”というコンセプトのもとに吉田が話題のアニメに物申す!

放送まとめ

吉田がキャラホビで企んでる第24回「どこよりも早い『進撃の巨人』を総復習!」

投稿日:2016年10月1日 更新日:

「アナウンサーの奇行種、吉田です」というあいさつから始まった第24回。本日のゲストはシリーズ累計発行部数2500万部を突破した人気マンガ「進撃の巨人」の作者、諫山創さん。アニメ最終回の放送からまだ40時間、世界最速でアニメ「進撃の巨人」(※1)を振り返ります!
ゲストProfile

諫山
諫山創(いさやまはじめ)。漫画家。デビュー作である「進撃の巨人」がシリーズ2500万部突破の大ヒット中。ももクロの大ファンであることでも有名

「お金がいっぱいもらえたよ」から4カ月

なんと超大型巨人が2体登場! ついに人類は滅んでしまうのか

諫山
これ、すごく息苦しいです…

吉田
取ってしゃべりませんか?

諫山
…。…はい

吉田
今の間は? 今の間は何!?

――吉田曰く「装着者に対する愛が足りない」巨人マスクを取る2人。この巨人マスク、顔にフィットする構造になっていて、巨人の目の部分にまつげが絡まってしまうようです。

吉田
アニメ最終回、大成功でしたね!

諫山
そうですね。ブログ(※2)に感想を書いたんですけど、深夜のノリで書いたら、ラブレターみたいになっちゃいました

吉田
40時間経って、今、どんな気持ちですか?

諫山
落ち着きました。寂しさもあるし…。放送期間中は世の中の反応が気になって、ネットをパトロールしていたので、やっとその時間が他のことに使えるかなという開放感もあります。すごく忙しかったです

吉田
ようやくパトロールしなくていい日々に戻りましたね。今日は慰労会なんで…

――この番組は飲み屋のノリでしゃべる番組。とういうことで、吉田がお品書きを取り出すと

吉田
なんか飲むヨーグルトが追加されているんですけど(笑)。手書きで

諫山
あ、それ、僕がブログで好きだって書いたことがあって…。飲むヨーグルトでいいですか?

吉田
乳酸菌で恐縮されますけど、この瞬間は世界最高の物語作家の1人ですから、だいたいのことはOKですよ。スピルバーグ監督に巨人の映画を撮って欲しいって言っても、その企画が通ると思います

諫山
そうですか? あ、半沢直樹に出たいとか

吉田
あまちゃんで能年玲奈と共演したいでもきっと大丈夫!

諫山
それはちょっと会いたいです

――飲み物のオーダーが終わったところで、本題の「進撃の巨人」の話へ。最終回が終わって、誰かとおさらいをするは初めてという諫山さん。前回出演(第4回)から1000万部売上が伸びています。ということは、印税がすごいことになっているのでは…。

吉田
下世話な番組で申し訳ないのですけど、ネットニュースになっていましたけど…

諫山
預金通帳の残高が現実感のない金額になっていました

吉田
預金残高のこともそうですけど、諫山さんが置かれている状態ってかなり変わったんじゃないですか?

諫山
そうですね…、連載1年目のときからご好評いただいているというのは聞いていたんですけど、アニメが始まってから、すごくファンが増えたように感じました

吉田
それで生活とかを変えようとは思わなかったんですか?

諫山
特には…。あ、でも引っ越したいです

吉田
今だったら、億ションでも買えると思いますけど

諫山
あ、そうですね。買っちゃおうかな…

吉田
それも今、提案があって初めて思うぐらい、特に何も?

諫山
引っ越しはアニメが始まる前から思ってはいたんですけど…。理想としてはネオニートみたいな生活がしたくて、家の中にネットカフェみたいな空間を作って、狭い空間の中に全てがあるようなところに住みたいです。でもそれには時間がなくて…。早く進撃の巨人を終わらせて…

吉田
いやいやいやいや、続き描いて描いて!!

諫山
マンガを描いて生活するのって、とてつもなく大変なことだなと思いながら連載を始めたので、思えば遠くに来たもんだと…

吉田
アニメならないかなって思っていなかったんですか?

諫山
そんな大それたことは考えてなかったです

吉田
アニメ化が決まって、アニメの放送が始まった。そのあとはストーリーの作り方で、意識は変わりました?

諫山
うーん。一話を見て、最初の頃の気持ちを思い出しました。新鮮な気持ちで構成できましたね。ちょうど先日描いていたところが、ハンネスさん(※3)の話で、エピソードを締めくくるような構成を意識して描けました。毎月、毎月、必死で、なかなか振り返ることができなくて。今月号で12巻の収録分が溜まったんですけど、当初考えていたボリュームでは、1、2話で終わる話だったんですよね

吉田
え、短くまとめたいんですか?

諫山
映画が好きなので、映画のような省略の仕方に憧れるんです。だから、なるべくスマートに短くしたい

吉田
ファンとしてはなるべく長く見ていたいんですけど

諫山
他に書きたい話もなんとなくあったりして、風呂敷は広げないほうがいいかな…と思っています

――「なるべく短く終わらせたい」と衝撃の発言が出たところで、本日2本目の映像をチェック。“壁の中に巨人がいる”というすごく気になるところで終わったアニメ最終回。この世界の謎に迫ります。

吉田
僕らも先を読む楽しみは残しておきたいんですけど、先生の中で物語はもう完成しているんですか?

諫山
なんとなく…、教科書の見出しにあたるような事件はほぼ決まっています

吉田
荒木監督(※4)は、この世界の謎を知っているんですか?

諫山
そうですね…。世界の謎は…担当さんは知っています。荒木監督にはざっくりとお話しています。結末まで20巻ぐらいで終わればいいなって思っていますけど、話が想定より長くなったりもしているので、そのあたりは自分も信用していません

【編集注】
※1 発行部数2500万部を突破した諫山創の同名マンガのアニメ化作品。壁に囲まれた閉鎖的な空間に住む人類と、圧倒的な力を持つ“人類の天敵”巨人との戦いを描く。アニメでは、ワイヤーを使って空中を移動する立体機動装置などマンガでは表現しきれなかったアクションが詳細に描かれており巨人との戦闘シーンは評価が高い。最終回である第25話で新たな謎が発見され、エンドカードが諫山先生描きおろしの「俺達の戦いはこれからだ!」だったことから第2期への期待が高まっている。

※2 「現在進行中の黒歴史」

※3 主人公のエレンと同郷の駐屯兵団所属の兵士。現在の階級は部隊長。5年前に巨人と遭遇した際、エレンとミカサを助けるためにエレンの母親を犠牲にしたことを負い目に感じており、親代わりのような心境で2人を見ている。巨人が現れる以前のような生活に戻りたいと思っており、登場人物の中では普通の感覚に近い人物。

※4 アニメ「進撃の巨人」の監督・荒木哲郎のこと。代表作は「DEATH NOTE」、「ギルティクラウン」など。

アニメでは心残りの部分を昇華してもらっています

エレンとクリスタは“いまいちノレないキャラクター”と語る諫山さん

吉田
前回出演していただいたときは、ミカサは“僕の考えた最強の萌えキャラ”とおっしゃっていましたけど、アニメ化したらリヴァイ兵長に女性ファンがたくさんついているという結果になっていますけど

諫山
リヴァイ兵長に関しては、人気が出る…というか稼ぎ頭(笑)になるだろうなと思っていました。このマンガを引っ張っていってくれるキャラクターになるようにと愛情を注いだ面はあります

吉田
今、ネットでリヴァイと検索すると、何万件もヒットするぐらい、たくさんの人が絵を描いたりしています。これは想定していました?

諫山
ある程度…ですかね。落書きしているときに生まれたキャラクターなんですよね。その絵を見て『ウォッチメン』のロールシャッハ(※5)のようなキャラにしようかなと閃いた

吉田
偶然できたキャラクターを物語に配置したらエースピッチャークラスだったと

諫山
エレンは人気ないだろうなと思っていたんですが、ミカサは一番人気になるようにと思って描いていたので、リヴァイのほうが人気なのか…とは思いました

吉田
その理由は分析されています?

諫山
かっこつけなのに小さいところかなと。これって日本人の遺伝子の中に刻み込まれているんじゃないかと思っていて、鉄腕アトム、牛若丸もそうだし、七人の侍の久蔵もそうですし、小さいけど強いのが好き

吉田
そういう概念ははじめから持っていたんですか?

諫山
うーん、ロールシャッハを見て…ですかね…。すごくかっこつけていて、マスクを被っているキャラクターなんですけど、マスクを剥がしたら不細工なおやじで、シークレットブーツを履いていた。それがかっこいいなと思ったんです

吉田
え、かっこいい!?

諫山
そうなんですよ、すごくかっこいいんですよ。リヴァイも…、あ、これ以上は止めておきます(笑)

吉田
今、キャラクター分析を聞いていて面白いなと思ったのが、エレンは人気がないだろうというところなんですけど

諫山
自分があんまりノレなかった。クリスタもそうなんですけど、エレンのような感情って僕にはあまりないみたいで、僕が描くと空っぽな感じがするんです。エレンはアニメだと2番目に人気があるんですけど、それは完全に梶さん(※6)の力です。梶さんの一生懸命な演技がエレンに魂を入れたんだと思います。アニメだといろいろなチャンネルからアプローチしてもらえるので、自分が考えた以上のことが起こってますね

吉田
アニメを見ていて、「うわあ…」と思ったシーンはありますか?

諫山
第6話ですね。エレンとミカサが初めて会ったときの回想シーンがあって、あのエピソードは僕としては良くできたと思っているんですが、描ききれていない部分があったんです。ミカサが超人になる通過儀礼のシーンは、映画評論家の町山智浩さん(※7)が紹介していた『カップルの足元では虫が共食いしている』という内容の映画から着想しているんですが、自分が描いたときはイメージ通りには描けなくて…。荒木監督にそこを汲み取った映像を作っていただけて感動しました。自分が稚拙で心残りだった部分が、アニメでは昇華されて成仏したという感じです

――ここで話はアニメ第23話へ。ファンの中では賛否両論になっているあのキャラクターについて。

吉田
マンガのネタが昇華されて成仏したというお話から、もしかしたら、アニメが始まってちょっと作品の考え方が変わったのかなと思ったシーンがあるんですけど

諫山
第23話のアニですか?

吉田
今日は、その指示を描いたものを持ってきていただきました

吉田
原作では、ちょっと微笑むぐらいだったと思うんですけど、これをいろいろなものを抱え込んだ大笑いに変えようと思ったのはなぜなんですか?

諫山
この説明イラストはまだ僕の中でも消化しきれていない状態でわかりにくいんですが、すごく心残りのシーンだったんですよ。このシーンを描いた後から、僕の中でアニというキャラクターが腑に落ちて、こんなわかりやすい悪役みたいなキャラクターじゃないだろって思うようになったんですね。それで荒木監督に変えたいとお願いしてこれを送りました

吉田
もう一回やり直せるならと思った演出がこの大笑いの演出だったと…。僕は、このシーンを見て、マンガのときはなんとも思わなかったんですけど、アニメを見たときは、この感情は理解できるけど気持ち悪いというか、一言で言えない複雑な気持ちになったんですよね。これが諫山さんの正解ですか?

諫山
僕が荒木監督に提案するときは、これじゃないとダメという強い提案ではなくて、面白いと思ってくれるといいなという緩い提案なんです。僕がマンガを描いた時点ではあのアニが正解でしたし、アニメに関しては荒木監督の“作品”ですから、荒木監督が正解だと思うものがその作品の正解だと思います

吉田
諫山さんのブログを呼んでいて気になったことがあって、話作りが楽しいというのがあったんですが、それは新しい物語の着想を得たということなんですか?

諫山
いや、最近打ち合わせが楽しいんですよ。僕の心の底に宗教のようにある信念で「本人が楽しくないと面白いものはできない」というのがあって、いろいろな意見を出して脳が活性化している感じが楽しいんです。…実は、これが終わったらやってみたいストーリーはもうあるんですけども

吉田
え!?

諫山
今は…まだ…言えませんけど…

吉田
そういう話が出てくると、読者が勝手に心配になるのは燃え尽きないかなというところなんですけど

諫山
少しは燃え尽きちゃうかもしれないけど、たぶん、完全に燃え尽きるのはムリだと思います。ネオニートは3日で飽きるんじゃないかな。何か作る楽しみというものは麻薬のようなものなので…

吉田
漫画家の業の深いところに入ってきていますね

諫山
自分はまだそこまでは…。でも吉田も同じ業の人ですよね?

吉田
そう言われると、なんだかおこがましい感じがしますけども

――本日はここでタイムアップ! そして番組が現在進めている「キャラホビ特別製作委員会 責任者・吉田」プロジェクトのムービーへ。ラミィちゃんの「諫山先生も手伝ってくれるとうれしいな♪」という無茶ぶりに、「俺はそこまで図々しいことは言ってないよ!!」と激しく動揺する吉田。

諫山
会話と絵のギャップがあったら面白そうですよね

吉田
いくらなんでも手伝ってくださいは難しいとは思うので、ゲストとして来てください

諫山
え、しゃべるんですか? しゃべるのはマズイかも…

吉田
延々とももクロの話をしていいだったらどうですか?

諫山
…あ、それなら…できるかも…

――まだまだ話し足りなそうですが、1時間経ったら問答無用で終わるのが生放送。次は「キャラホビ特別製作委員会 責任者・吉田」プロジェクトのほうで来てくださるのでしょうか。次の出演も楽しみです。

【編集注】
※5 同名のアメコミが原作の映画。20世紀の世界恐慌時代から米ソ冷戦時代までのアメリカが舞台。反社会的な存在でありながら罪を犯す人間に対して激しく憎悪を持っているダークヒーローたちの姿を描いた作品。ロールシャッハは主人公の1人で、トレンチコートにソフト帽、ロールシャッハ・テストのような柄のマスクを被ったヒーロー。当初はマフィアと戦うヒーローだったが、その活動の最中に誘拐犯が少女を犬に喰わせるという陰惨な事件に出会い、人類に絶望。この世界自体を憎んだ彼は、己の善悪感のみで人を裁き、どんなものにも屈しない“精神的超人”ロールシャッハとなる。ロールシャッハの正体は、風呂と女が嫌いな背の小さい中年男。

※6 エレンを演じている声優・梶裕貴のこと。代表作は「マギ」アリババ・サルージャ、「革命機ヴァルヴレイヴ」クーフィアなど。

今日の一筆

m24_14

番組ラスト5秒で描き上げたミカサ。決めるところは決める。さすが諫山先生!

この番組は、セラピーみたいだなと思っているんですよね。今回も吉田に自分の考えていることを聞いてもらって、ハッとすることも多かったですし、新しい発見ができました。
マンガはどうしてもパラパラマンガになってしまうので、動きを表現するのが難しいんです。放送では成仏させてもらったシーンとして第6話を挙げたんですが、動きの部分では、女型の巨人とエレン巨人の格闘シーンが気に入っています。エレン巨人の大振りフックに女型の巨人が左フックでカウンターを合わせるところとか秀逸だなと。スタッフさんに総合格闘技に詳しい方がいたので絵コンテの段階で専門用語が飛び交っていて、「ここはスーパーマンパンチだから、右足で地面を蹴る」と書かれていて、わかってらっしゃると思いました。あとは、リヴァイと女型の巨人が戦っているところの回転斬りは、荒木監督が前々からやりたいと言っていたシーンだったんですけど、すごくうまくいっていて「やったー」と思いました。
吉田とはモノノフ(ももクロファン)の中で、顔色の悪さを争っている仲なので、ガリガリの不健康さ(現在、体重が50kgを割っているらしい…)を競っていきたいです。
諫山先生は、僕がこれまで会ってきた“すごいクリエイター”の枠の中にキレイに収まってしまう、いい意味で意外性の少ないクリエイターさんだなと思いました。作品に対してすごく真摯に物事を考えている。今日のお話の中で一番印象的だったのが、リヴァイの話の中に出てきた「小さくて強いのがかっこいい」という分析。それを聞いて思い浮かんだのが西川貴教さんなんですが、西川さんが180cmあったら、たぶんそんなに面白くないんですよ。こういう小さな気付きって無意識な部分が多いと思うんです。リヴァイは落書きから生まれたとおっしゃっていましたけど、落書きのパワーってスゴイと思いました。もっとリヴァイの話を聞きたかったです。

-放送まとめ
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