吉田がキャラホビで企んでる

”今、自分がいちばん見たい番組みてキャラホビを目指す”というコンセプトのもとに吉田が話題のアニメに物申す!

放送まとめ

吉田がキャラホビで企んでる第26回「どんな役でもやりますよ!」

投稿日:2016年10月13日 更新日:

今回はスタジオを飛び出して、徳島県徳島市「マチ★アソビ」に出張です。「普段は密室でやっているから、あまりの状況の違いに瞳孔が開きそうです」と話す吉田。会場に集まってくれた観客の皆さんもノリノリです。吉田が徳島市を代表する眉山の山頂にやってきたのには深いワケがあるのです。なんと、徳島県でMOTTVが見られるようになりました! ということで、NOTTV徳島開局スペシャル、公開生放送スタート!

ゲストProfile

浅沼
浅沼晋太郎(あさぬましんたろう)声優、脚本家、演出家。主に、映像や舞台の脚本を務めるコメディ作家。声優としては、子どもから大人まで幅広い役をこなす実力派声優。『四畳半神話大系』第10話では1話丸々ひとり語りを行っている。

30歳からの主演声優

「ZEGAPAIN ―ゼーガペイン―」が最初で最後の声優の仕事になると思い、出演者全員から記念のサインをもらったという浅沼さん。「今思い返すと恥ずかしい」

――「マチ★アソビvol.11」の眉山会場からお送りしている公開生放送。そもそも「マチ★アソビ」とはいったいどんなイベントなのでしょうか。

吉田
まだこのイベントを知らない方のために説明すると、アニメファンのためのアニメイベントですね。徳島を遊びつくすをテーマに、街のあちこちで展示会やトークイベントを開いています。アニメ関係者もたくさん参加しています。今回はスペシャルなので、スペシャルなゲストに来ていただきました。声優、脚本家、演出家としてマルチに活躍されている浅沼晋太郎さんです!

浅沼
僕、四国に来たの初めてなんですよ! 思わず『しっこくしっこく』(※1)ってやっちゃいました

吉田
それは、知っている世代が分かれてしまうギャグですね(笑)。この番組、クリエイターの人間がアニメを語るという趣旨でやっているので、実は声優さんはほとんど出ないアニメ番組なんですよ

浅沼
僕、遅咲きの声優だと思われているらしいんですけど、実は30歳から声優デビューして、今7年目でして…

吉田
ちょっと待って、ちょっと待って。ゆっくりお話を聞くために、タイトル言わせてください。会場の皆さんも一緒に! 吉田がアニメで!

会場「企んでるー!!」

吉田
先ほど、30歳から声優になったとおっしゃっていましたけど

浅沼
大学在学中から舞台とかラジオとか映像の脚本と演出をやっていたんですけど、ひょんなことから声優になりまして

吉田
今、声優さんってなりたい人が多くて、オーディションを受けて、小さい役からがんばって、主演にという経路をたどる人が多いと思うのですが

浅沼
僕は、脚本を書いたラジオドラマで、端役を演じる役者が足りないときがあって『だったら僕が読みましょうか?』程度はあったんですが…

吉田
役者のトレーニングとかはされていたんですか?

浅沼
全然してなかったです。発声練習の『あめんぼあかいなあいうえお』の続きもわからないです…

吉田
『四畳半神話大系』の第10話(※3)は、1話丸ごと1人芝居ですよね。これは古典落語でもちょっとした大ネタですよ

浅沼
ウワサによると、TVシリーズのアニメで、30分1人でしゃべり続けた作品はないらしくて。一生懸命、練習したら舌が麻痺しちゃって、『らりるれろ』が言えなくなっちゃったんですよ。練習のし過ぎも良くないなぁと思いましたね。あと、人間には息継ぎって大事なんだなと…

吉田
息継ぎいらないじゃなくて

浅沼
滑舌も大事なんですけど、息継ぎ重要です

――続いて、浅沼さんの演じる役は振り幅が大きいという話に。かっこいい青年もあれば、老成した男性も演じる浅沼さん。

浅沼
『ねぎぼうずのあさたろう』というキッズアニメ(※4)で、きゅうりのきゅうべえという浪人を演じたんですが、それがすごく渋い役で、そのキャラは僕が演じているって聞いていても、僕だってわからないらしいです

吉田
声優さんあるあるでは家族が聞いてもわからないというのはありますが、それは声優さんとしてしっかりトレーニングをされている方の話で、浅沼さんは特にトレーニングをしてないとおっしゃっていましたけど、なんでこんなに振り幅がある役ができるんですか?

浅沼
30歳でデビューしたんですけど、僕、正直、『ZEGAPAIN ―ゼーガペイン―』の十凍京(※5)を演じた後、もう声優の仕事は二度と来ないだろうと思って、キャストさん全員に記念のサインを頂いたんですよ。今思うととっても恥ずかしいんですが(笑)そうしたら、幸いにも仕事が続いて

吉田
1つの役で終わるならそれにかければいいですけど、続けていくには演じ分けないといけないですよね

浅沼
そうなんですよ。専門的に勉強したことがなくて、しかももういい歳した僕が、この世界で生き残っていくにはどうしたらいいのかって考えた。オンリーワンで個性的な声じゃないし、人気の出そうな色気のある甘い声でもない…。だから、なんでもできますって言おうと思ったんですよ

吉田
え、言おうと思った?

浅沼
うまいかどうかは置いといて

吉田
でもそれって見込みですよね?

浅沼
見込みです

吉田
あー、ときどきいますよね、そういう人。でも、言っちゃったらやらないといけなくなりますよね。もし、5歳の役が来ちゃったら、そこからトレーニングをするんですか?

浅沼
来ちゃったら頑張るしかないですよね。エンドロールのクレジットを見た時に、この役も浅沼晋太郎だったのかと言われるような戦い方しか、僕にはできないと思ってやっています。かといって自信がある訳ではないんですよ

吉田
でも、できちゃうんですよね。なんでもイエスというノウハウもすごいですけど、それをやってできるのもすごいです

浅沼
ただ単にラッキーなんだと思いますよ。『四畳半神話大系』は、原作ファンにも受け入れてもらえたので、自分を褒めてあげたい数少ない作品の一つです(笑)

吉田
役作りはどのようにやっているんですか?

浅沼
演出家もやっているので、自分は演出家にとってやりやすい役者でいたいなと思っていて、演出家が求める演技の引き出しをすぐ開けられるような柔軟性は持っていようといつも意識しています

吉田
自分が演出家の立場になったときに、そういう風にやってくれる役者さんはいい役者さんだと思っているからですか?

浅沼
そうですね。僕にとってはそうなんだと思います

吉田
役者をやっていて、演出家になる方は多くいらっしゃいますけど、演出をやっていて、主演クラスをやる方ってあまりいないように思うんですけど

浅沼
僕、自分の舞台で主役はやったことないんですよ。自分が出ていない芝居も多いですし。声優デビューがいきなり主人公だったから、わからないことばかりでしたね

【編集注】
※1 「ダウンタウンのガキの使いじゃあらへんで!!」に登場したキャラクター・ダイナマイト四国の決めポーズ。
※3 森見登美彦原作のアニメ。京都大学3回生の男子学生・私の大学生活を独白形式で語る。小説の言葉遣いをほぼそのままアニメにしており、10話以外でも、一般的なアニメよりもセリフ量が多い。
※4 飯野和好原作の絵本シリーズをアニメ化。武州秩父、あさつき村出身のねぎぼうず・あさたろうが、東海道を旅しながら人助けをしていく。登場人物は野菜や果物などがモチーフになっている。
※5 同名のXbox360ソフトと連動して作られたロボットアニメ。現実世界がウィルスによって崩壊の危機に瀕しており、人々は記憶や思考、人格などをデータ化して幻体と呼ばれるサーバー内に生きるデータとして存在していた。主人公のソゴル・キョウは、ある日、偶然の出会いから、荒廃した世界で人型兵器「ゼーガペイン・アルティール」に乗り、「ガルズオルム」と呼ばれる敵と戦うこととなる。キョウはそれをリアルなロボットゲームと認識していたが、実は、その荒廃した世界こそ現実の世界で、自分はデータでしかないことを知る。

舞台をもっと気軽に見て欲しい

「舞台も映画と同じように「あの役者さんかっこいい!」とか、そういう気軽な観方をしてもらいたいです」と浅沼さん

――脚本家、演出家としても活躍中の浅沼さん。手がけた作品は100作品以上。その中でも「池田屋チェックイン」では脚本、演出、出演の3役をこなしているわけですが――

浅沼
僕、日本史が全然できないんですよ。なので、戦国も幕末も「○○モノを」とお話を頂いたときに、『書きます』って言って受けちゃうんですよね。それから猛勉強するんですよ。『池田屋チェックイン』を書いていたときは、幕末の問題だけならいい学校入れるぐらい勉強しましたよ。池田屋事件は、幕末史上もっとも血なまぐさい事件の中の1つなので、それをコメディにしたら斬新かもなと思って書きました

吉田
浅沼さんはコメディを書きたいんですか?

浅沼
基本的に自分から書こうと思って書く作品はコメディばかりですね

吉田
それはなぜ?

浅沼
ずっとそれを考えているんですけど…。お客さんが少なくて赤字になりそうでも、時間が足りなくてクオリティに難があっても、とりあえずお客さんが笑ってくれるっていう事実だけで幸せに感じられるからかなって昔は思っていたんですけど。最近は、『舞台って敷居が高い』と思われているところを、もっと肩の力を抜いて、娯楽として観に来てもらうためにコメディを作っているのかも知れないって感じています

吉田
今のお話から考えると、コメディをやりたくて、というよりは、舞台に足を運んで欲しいというほうが重きがある感じですか?

浅沼
そうですね。舞台ってごまかしが利かないんです。映像のようにアップにして「ここを観て!」が出来ない訳ですから、お客さんがどこを見ててもいいという演技をしているんです。あと、舞台はお客さんと役者が同じ時間を共有できるんですよ。リアルタイムだからこそ、コールアンドレスポンスみたいなことも出来る。だから、映像とは明らかに違う魅力がたくさんあるんです

吉田
映画だと1対1の関係が何百個もあるだけだけど、舞台だと、1つの場に集中するんですよね。今日は公開生放送なので、ここは1つの意識にまとまっているんですけど、MOTTVを見ている人は、1対1の関係なんでしょね。これは確かに全然違う

浅沼
あとで一筆に書こうと思っているので、今は言わないんですけど、イベントにも舞台に共通することがあるんじゃないかなと

吉田
ちょっと待って下さい。僕たち、何の打ち合わせもしていないのに、流れができていたんですか? 脚本家すげー。もしかして、浅沼さんは、どんなときでもコメディを作れる、作りたくなる人なんですか?

浅沼
どうでしょう。アニメやラジオだとツッコミはよく評価して頂くんですけど(笑)

――浅沼さんのお仕事の話はだいたいわかったので、ここでプライベートがどうなっているのか、浅沼さんをよく知る方にインタビューを行ってきました。映像に登場してくれたのは、あさりどの川本成さん。実は川本さんは浅沼さんの演劇仲間で飲み友達。川本さんが見た浅沼さんの舞台とは?

川本
笑いのセンスが面白いんですよ。脚本を読んでてもテンポが良くて、画が浮かびやすいですね。最近気がついたことがあるんですけど、脚本やったり、演出やったり、声優やったりしているルーツって何かなと思ったら、彼はモテたいんじゃないかと思うんですよ。モテる要素があることを全部やっているんですよ。嫌なやつかも…

浅沼
嫌なやつっておい(笑)。まあでも、あながち間違いじゃないかも知れません。会場を見ていただけるとわかるんですけど、今日のお客さん、ほとんど男性なんです

吉田
あ、そうか。昨今、男性声優のトークイベントって女性ファンのほうがいいのに、今日は男性ばっかりだね

浅沼
僕、男性にもチヤホヤされる男になりたいんです。あ、勘違いしないでくださいよ。違いますからね!(笑) 女性大歓迎なんですよ、もちろん。でも、いろんな人に…、とにかく褒められたい!!

吉田
誰にも褒められないけど自分が納得できることと、納得はいってないけどすごく褒められることだったらどちらがしたいですか?

浅沼
うーん、難しいですけど、褒められないと意味がない仕事をしているなとは思っています。評価されてこそ先があるという仕事をやっている以上、お客さんだったり、一緒に仕事をする仲間に認められないと意味がないかなと

――ここで50分経過の鐘がなり…

吉田
ここでいい時間になっちゃいました。僕はアニメが好きなんですが、アニメが好きってずっと言っていたのでこの番組をやっていますが、それに飽き足らず、最近、アニメを作っています

浅沼
何やっているんですか

――「キャラホビ特別製作委員会 責任者・吉田」が現在どうなっているかというと、吉田が好き勝手言っているせいか、完全にドツボにハマってしまいました。映像を担当する福原プロデューサーには、1カ月前、第21回に登場したときの笑顔はすでなく…。

浅沼
これはうまくいっているんですか?

吉田
できてみないとわからないんですけど、自分が好き勝手やったことで褒められたいじゃないですか

浅沼
そうですね

今日の一筆

m26_12

舞台やイベントには、映像にはないこれがある、ということですね

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