吉田がキャラホビで企んでる

”今、自分がいちばん見たい番組みてキャラホビを目指す”というコンセプトのもとに吉田が話題のアニメに物申す!

放送まとめ

吉田がキャラホビで企んでる第21回「やりたいことをやるために会社作りました」

投稿日:2016年9月10日 更新日:

2020年のオリンピックの開催地が東京に決まった翌々日の放送となった第21回。ただのアニオタかと思いきや、実はニッポン放送のアナウンサーである吉田は、土曜日から日曜日にかけて駒沢のオリンピック公園でパブリックビューイングの司会をやっていたそうで「アナウンサーとして当然の仕事をしているだけなんだけど、アニメファンからアニメ以外の仕事もあるんだって言われました」とのこと。そんなアニメファンによるアニメファンのための番組「キャラホビ」。本日のゲストは、地域行政と一緒にアニメで町おこしをするイベント「マチ★アソビ」(※1)の仕掛け人でもある近藤光さんです。

ゲストProfile

近藤
近藤光(こんどうひかる)。アニメプロデューサー。株式会社ufotable代表取締役。会社の机からベッドまで10歩だったという衝撃の下積み時代を経て、29歳でスタジオ設立。「空の境界」シリーズなどを手がける。

29歳で会社作りました。

自分の経歴よりも早く作品の話がしたい近藤さん

吉田
この番組、『いいとも』的なスタイルはとってますけど、実際のところは飲み会のノリでアニメのことを好きに語る番組なんです

――番組恒例、飲み物チョイスタイム。生放送だけどビールや焼酎も出てくる当番組。お品書きを見て「お酒飲みたいんですけど、このあとも仕事なんですよ」と近藤さん。

吉田
え、何のですか?

近藤
今月末(9月28日)公開の『劇場版 空の境界 未来福音 extra chorus』(※2)の。車で来ちゃったので、吉田さんのお茶でお願いします

吉田
そういえば近藤さんって社長なんですよね?

近藤
僕、スタジオを作って登記したのが29の時かな? 30の時かな?

吉田
スタジオ立ち上げるには早くないですか?

近藤
うーん、遅かったなぁって今は思いますよ、結構

吉田
そうなんですか?

近藤
うん

吉田
今日、そういう話ももちろんしようと思っていて、まずは会社の話を聞きたい感じがします。御社に取材に伺いましたので、まずはそちらの映像から見て行きましょう

――取材に行った日は「空の境界未来福音」の作業の真っ最中で、スタッフのみなさんは忙しく働かれていました。

吉田
結構ギリギリまで作業されているんですね

近藤
そうですねぇ。まだやっていますし

吉田
宣伝プロデューサーの人に聞いたら、その人は実写もアニメも担当されているんですが、アニメの人は締め切りを決めないと永遠に作っちゃうって言っていました

近藤
だって気になるんですもん

――その忙しい中、近藤さんと出会って9年目の撮影監督の寺尾優一さんにインタビューをしてみました。

寺尾「僕は社員150人の全員は知らないんですが、近藤さんは社員全員の特徴を知っていて、誰にも思いつかない組み合わせを考えることができる人なんですね。僕たちは楽しいこと、好きなこと、やりたいことをやっているだけで、いい作品が作れるという環境が整っているんです」

吉田
僕は、まず29歳で会社を作ったという話から聞きたいんですが。29歳で会社を作って遅かったと思っているんですか?

近藤
やっぱり若い時の方が結局ムチャできるじゃないですか。 自分もムチャできるし、周りも期待してくれる。変な話だけど、『住めば都のコスモス荘』(※3)っていう作品をやってた時、ホントに帰れないぐらい厳しいスケジュールだったんですね

吉田
家に?

近藤
みんなでやっているから楽しくて、画面に活気があったんですよ。でも、それって、40歳だったらできなかったと思うんですよ。スタッフも若かったし、僕も若かった。だから、もっと早かったら、もっと無茶できたんじゃないかなって思ってしまうんです

吉田
でも近藤さんってどっちかというと会社を起こしてアニメをビジネスとして成立させたいというタイプではないように思えるんですが

近藤
アニメって受注産業なんですよ。だから、自分から何かをやるって行かないと、基本的には、誰かに発注されたものを作るだけになってしまう。そこから先へ出ようと思ったら、自分でやるしかないっていうのをある時に気付いて、やらざるを得なくなってしまった

吉田
それって、会社のできる前の段階から遡ると何をしてる時に気付いたんですか?

近藤
僕の人生のターニングポイントはいくつかがあって、まず23才の時に一回気付いて

吉田
23才の時って、それは、そこまでは普通に学生さんだったんですか?

近藤
その時はゲームの本とか書いていました。まぁ、いろいろあったんですよ、若かったから。この話をすると困る人がいるのでちょっと割愛しますね。とりあえず半プロみたいなことをやっていて、モノづくりの世界をカジッていたんです。で、すぐに映像制作の世界に行こうと思って片っ端から履歴書を送って、受かったのが東京ムービー(現在の株式会社トムス・エンタテインメント)だったんです

吉田
アニメ制作会社ばかりですか?

近藤
アニメ会社も送ったし、実写の制作会社も送りましたよ。僕にとっては実写もアニメも同じなので、どちらでも受かった方にと思っていました。それで、東京ムービーからテレコム・アニメーションフィルム(※4)に出向になりました。一番最初の仕事が「ルパン三世 くたばれノストラダムス」(※5)で、3カ月ぐらい家に帰れなくなっちゃった

吉田
さっきから、ほぼ家がない生活を送っていますよね?

近藤
そうなんですよ(笑)。その時の制作部がよくできていて、制作部の机があるんですけど、制作部の机の奥が大塚さん(※6)の机なんですよ。その横に2段ベッドが置かれていて、僕の机から歩いて10歩ぐらいで2段ベッド行けるんです。3ヶ月その生活で、総務のお姉さんから靴下をプレゼントされちゃうぐらい…

吉田
それは履き替えろという…

近藤
そのころは20代だったし、それほどではなかったと思うんですけど…

吉田
あはは、いや、体臭の話は置いておいて

近藤
その生活でもツラくなかったんですよね。変な言い方だけど、こうやって好きなことやらせてもらって、『あ、これで対価いただけるんだ』って普通に思いました。すごいビックリしました

吉田
そんなありがたい立場だったら、自分で会社を作んなくてもよかったんでは?

近藤
いや、それが、だんだんこの産業の構造がわかるようになっていくじゃないですか。ある時、気がついたんですよ。これじゃだめだって

吉田
それが、受注産業の中にいてはダメだということですか?

近藤
それ以前の問題として、変な話なんですけど、例えば美容院とかで、店長が35歳で、その下に付いてやっている子が25歳だとすると、10年後には45歳と35歳。さらにその10年後には…

吉田
あ、その立場関係は変わることはない

近藤
下に付いている子はそれじゃ面白くない。それで、僕が25歳だったらいたいと思う会社を作ろうと思ったんですよ。そうすれば、自分が面白いと思うことが作れるはずだと。それで、ちょっと自分でスタッフを集めてやってみようと思って、4畳半ぐらいのとこに作業机2つ置いて、仲間たちとワイワイしながら『うたばん』のオープニングを作ったんですね。20本ぐらいやって評判がよかった。よし、がんばろうと

吉田
なぜ25歳なんですか?

近藤
なんでも吸収できるし、考え方のバランスもいい時なんじゃないかなぁ。25歳のころ、何を考えていたかで30代が変わると思っています。例えば、今回で言うと、『空の境界 未来福音』の作画監督の藤崎(※7)は25歳。生え抜きで6年目かな。頑張ってやってきて、今回、作画監督に指名しました

吉田
25才で作画監督って、業界でも相当若い方じゃないですか!?

近藤
彼女はドキドキして、始めはホントに『私もうツラいです』って感じだったけど、やっぱり大したもんでしたよ。彼女は会社に入ってきた時に、一番最初にした仕事は『空の境界』の動画で、そこから、一個一個キャリアを積み上げて、『空の境界』作画監督っていうね。僕にとってすごく嬉しいドラマというか。彼女のこれからがすごく楽しみです

近藤
いい現場にはいいストーリーがあるものなんです

吉田
ufotableさんの話に戻るんですけど、近藤さんが『これをやれ』『あれをやれ』っていうふうに言うと、みんな納得して仕事するんですか?

近藤
全然納得しないですよ

吉田
さっきの寺尾さんの話だと『楽しくやっていますよ』みたいな感じでしたけど

近藤
基本的にこの業界はツンデレさんたちの集合体で、頼まれるのは好き。でも、嫌な顔はする、みたいなところがあるんですよね。それで、こっちからこれが良いよって言い続けて引き込んでいくことが大事なんですよ。コミュニケーションを取りながら。人にお願いするときに当たり前のことだと思います

吉田
確かに当たり前っていうふうに事も無げにおっしゃいますけど、そうやった方がいいが良いだろうというのはわかっていると思うんです。

近藤
僕は社員と結構コミュニケーション取っていますよ。8月にボーナスを配ったんですけど、社員150人と面談しました

吉田
待ってください、100人と、例えば30分しゃべったとしても……

近藤
1カ月半ぐらいかかっちゃいましたね、全員と話すのに

吉田
そうですよね。コミュニケーション取っている間に、他のことできなくなっちゃうみたいなことはないんですか?

近藤
僕らはものづくりをしているので、スタッフとコミュニケーション取らなくなったら、良い作品はできないと思っているし、僕がやりたいことを、時間がかかっても理解してもらえるなら、伝えたもん勝ちじゃないですか

吉田
近藤さんは人見知りしないんですか?

近藤
あんまりしないかもしれないですね。人としゃべるのはあんまり苦じゃないというか。もちろん、僕も人間なんで好き嫌いもあるし、苦手な人もいますけど、基本的に人間って面白いじゃないですか。だからあんまり考えないようにしてるんですよ

吉田
そのコミュニケーションに使った時間は無駄ではない

近藤
絶対無駄にはならないですよ。たくさん話して、仲が深化したらいいなと思います

吉田
近藤さんは、仕事がほぼオーバーフローしていても、仕事も含めて諦めない人なんですね

近藤
あー、そうかもしれないですね。僕ね、スタッフによく言っているのが、この仕事はホントにありがたいお仕事なんですよってことなんですよ。僕たちが作ったものを、誰かが観てくれる。こんな嬉しいお仕事は他にはないんだから、仕事のオンとかオフとか関係ないじゃん。プライベートで見たものは必ず仕事に活かされるから、全力で仕事しようって話しているんですよ

吉田
僕は全力で賛成なんですが、このときに、納得していない人が現れた場合は、そもそもが向いてないということですか?

近藤
向いてないのもあるし、たぶんそれは、そういうふうに思ってきただけなんだって、僕は思いますよ。だって、人に見てもらえるって、いろんな喜びの中で最大級のものだと思うんですよ。一度経験すればわかってもらえるじゃないかな。じゃなかったら、こんなに立派なスタッフがウチに残ってないと思うし

吉田
ここもう、理屈じゃないってことですね

近藤
理屈じゃないというか、うん、そういうもんだと思って

【編集注】
※1 徳島県徳島市で開催されるアニメイベント。マチアソビとは「マチをアソビつくすこと」で、このマチとは徳島駅周辺のことを指す。毎回、数多くの声優やアーティストが参加しており、ライブやチャリティーオークションなど様々なイベントが開催されている。

※2 奈須きのこの怪奇小説が原作のアニメ映画シリーズ最新作。存在する全ての物の死を見ることができる「直視の魔眼」を持つ少女両儀式と、彼女を慕う元同級生の黒桐幹也。2人の周りで起きる怪奇事件を描いた物語。2006年?2009年に公開されたシリーズでは、身の回りに起きる怪奇事件を解決しながら、その裏に潜む強大な怪異に立ち向かう姿を描いている。最新作「未来福音」では、前作の後日談が語られる。

※3 阿智太郎のライトノベルをアニメ化。ごく普通の専門学生・桜吹鈴雄が、謎のパワードスーツ・ドッコイダーのモニターのアルバイトをすることになったことから、日常が急変。実はこのアルバイトは銀河連邦警察の新パワードスーツ採用テストを兼ねていて、鈴雄はライバルのネルロイドガール、A級宇宙犯罪人たちと戦わなくてはならなくなってしまった。ドッコイダーはブルーのボディーにおむつ型のパンツを履いたちょっと残念なビジュアルのヒーロー。

※4 テレコム・アニメーションフィルムは、トムス・エンタテインメントの子会社のため、トムス・エンタテインメントに入社するとテレコム・アニメーションフィルムへ出向になることが度々あった。

※5 1995年公開の「ルパン三世」劇場版第5作。ノストラダムスの予言に沿って事件を起こすテロ組織「ノストラダムス教団」とルパンたちの“失われた予言書”を巡る戦いを描いた作品。長年ルパン役を勤めてきた山田康雄が収録中に倒れ、本作の予告が遺作となった。

※6 アニメーターの大塚康生のこと。日本のアニメ創世記から第一線で活躍し、宮崎駿、高畑勲と「太陽の王子ホルスの大冒険」などを手がける。アニメ界の生きる伝説の1人。

※7 「未来福音 extra chorus」の作画監督・藤崎静香のこと。

やりたいことができる環境があります

ちょっと懐かしい、でも新しい映像を目指したという『ヨヨとネネ』

吉田
『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』(※9)は、劇場版の制作が決まって初めて原作を知ったという人が多い作品と思いますが

近藤
キングレコードの大月さん(※10)が、ある日、ふらりとやってきて、『やろうよ』って原作本を置いていったんですよ。キングレコードさんとは『フタコイ オルタナティブ』(※11)、『まなびストレート!』(※12)でお世話になっていて、その流れで大月さんに声をかけていただいたんですね

吉田
おそらく、実力のあるスタジオには、多くの企画が集まってくると思うんですが、近藤さんが決める基準は、経済効率よりドラマですか?

近藤
ドラマ大事よっ!

吉田
ええっと、ドラマ大事よって言い方は、経済効率は無視しているとは言わないってことですね?

近藤
経済効率はあるのが前提だから

吉田
大月さんは、いったいどこからこの原作を見つけたんでしょう?

近藤
どうなんですかね。ホントに。僕らはこの企画を預かったからには、新しい映像を作ろうと思って作っているんですよ

吉田
こういう言い方が正しいかわからないんですが、最新のアニメ表現を使ったジブリ…みたいな

近藤
僕の口からはなんとも(笑)

吉田
そうですよね(笑)

近藤
エフェクトは新しい表現にチャレンジしています。CGも足してますが、全部作画でやっています。3Dも全部社内でできるんで、昔に比べて自分たちが思う映像が表現しやすい環境になったなぁ

吉田
先ほどの話と合わせて聞いてると、一度走り始めた船というのは、おそらく規模を小さくすることはできないというか、規模を小さくするということは、おそらく健全な行動ではないんですよね?

近藤
こうやって良い作品を作りました。そこで頑張ったスタッフが出てくるワケですよ。ここのエフェクト頑張ったやつとか、ここの作画頑張ったやつ。そしたら、そいつをメインスタッフにしたくなるじゃないですか。まだ名前が表に出てなくても、頑張ったスタッフは社内ではわかるから、彼らでまた作品を作ろうっていう空気が出てくる。そうやってどんどん大きくなっていくんですよ

吉田
外側から見ていると、こんなにいろんな人たちが出てきても大丈夫なのって、ねぇ

近藤
いや、でもホントに、嬉しいですよ。スタッフが出てくることは

【編集注】
※9 2013年12月28日公開。のろい屋を営む魔女っこ姉妹のヨヨとネネ。ある日、ヨヨたちの街に謎の建造物が突如として現れた。調査に向かったヨヨは、異世界へと飛ばされてしまう。1人残されたネネも、この謎を解決すべく調査を開始する。

※10 大月俊倫こと。キングレコード専務。「新世紀エヴァンゲリオン」「モーレツ宇宙海賊」「とらドラ!」など、人気作品のプロデューサーを務める。

四国最大のアニメイベントを仕掛けました

緑を見ながら仕事したいと思ったら徳島だった

近藤
マチ★アソビの話、しませんか?

吉田
マチ★アソビに関しては、言っておかないといけないことがいっぱいありますね。あの、これ、あえて聞きますが、徳島が近藤さんの出身地だからだと思うんですけど、ここでやるっていうこと自体は、正直アニメファンからするとあまり理由はないんですよ

近藤
そうですねー。それ自体にはあんまり意味はなくて、スタッフがもっと良い環境でアニメ作りできないかなとずっと思っていて、普段、僕らは東京の西側にいるから、アニメで登場する風景が東京の西側のイメージになってしまうことが多いんですね。だから、ちょっと違うとこでと思って、真っ先に考えたのは沖縄だったんですよ。オーシャンビューのスタジオを作って、毎日、犬でも散歩させながらアニメ作ったら、とても快活なアニメができるんじゃないかと

吉田
あはは。なんかそれは爽やかな映像ができそう

近藤
と、僕も思ったんですよ。ただ沖縄は輸送の関係なとかいろんな問題があって難しいなぁって思って、ふと『あ、オレ徳島出身じゃん』って思って、県のホームページ見たら、企業誘致をやっていた

吉田
Jターン、Uターンみたいなキャンペーンやってますよね

近藤
県に電話したら、すぐに担当者が来てくれたんですよ

吉田
ほお?

近藤
僕、東京に出てきて20年間、ほとんど徳島に帰ってなかったんですね。やっぱこの仕事していると忙しいじゃないですか

吉田
そうですよね

近藤
帰るときは結婚か葬式かなので、空港に親が来ていて、そのまま拉致されて、市内を観ることなんかなかったんですよ。それで、今回、あらためて徳島市内を観たら、すごくキレイな街になっていたんですよ。でも、人が異常に減っていて、僕がいた頃は徳島市の新町あたりは繁華街で、映画館が10軒も20軒もあったんですよ。それが1軒もなくなっていたことを知って愕然としましたね

吉田
この段階では徳島に対して何か返すこともできるかもしれないとは思っていました?

近藤
そこまではまだ思ってなかったです。ただ、ここでスタジオ作れば良いアニメ作れるんじゃないかっていう予感はあったんですよ。スタジオを作るにあたって、徳島のいろんな人と出会って『この人たちとやれるな』という自信があったので。進めているうちに、その人たちが、徳島のために何かやりたいんだけど、具体的にどうたしたらわからないと、僕に相談を持ってきたんですね。その流れで、阿波踊りのポスター作りを手伝ってみたり、マチ★アソビのイベントを仕掛けたりしてみようかとなったんです。マチ★アソビはこんな大きなイベントになるとは思っていなかったですけど

吉田
イベントの満足度っていうのは、次の規模に現れるんですよ、だいたい。このマチ★アソビ、どんどん拡大していますよね。それは地元の満足度を満たしているから?

近藤
そうですね。実は、お客さんの来てくれた数はウソ言うのやめようよっていう話をしているんですよ。何十万人来ました! みたいなことを言いたがるんだけど、大きくなっちゃうと僕達も適正な規模がわからなくなっちゃうから。何十万人とかないと思うんですよ。徳島市の人口25万人ですからね

吉田
そこにいきなり何十万人来たら、どうやって宿泊施設手配したの? みたいなことになりますからね

近藤
だから、県の方たちにカチカチやってもらって、だいたい8万何千人ぐらい。ただ、かぶっている人もいるはずだから、これぐらいだろうというところで5万3千で発表しました

吉田
徳島で巨人阪神戦やっちゃったぐらい人が入っていますよね

近藤
そう、ありがたいですね。徳島で活動してもう何年かな、2008年ぐらいから活動はしていて、スタジオ作ったのは2009年の4月なんですけど。徳島にスタジオを作ることによって、東京がとっても好きになりました

吉田
あ、それもわかります

近藤
僕、実は、東京ってものすごく美観的には緑が多い街だって、あらためて発見したんですよ。

吉田
そうですね、特に西側はそうですね

近藤
特に、美観のための緑じゃないですか? だから、ものすごく見た目が良いんですね。地方の緑って、生えるがままに任せた緑じゃないですか。東京の美観って、ホントに人の目に良いように作っている緑だから、とっても実は東京って過ごしやすい街なんじゃないかなと思うようになりましたね

吉田
自分たちに、今、足りない栄養が何かというのが感じられた時に、地方にしかない栄養ってのもあるぞってことだとたぶん思うんですよね

――ここで50分経過。今日のまとめに入りたいところではありますが、「もう一つ! もう一つ聞きたいことがあるんです」と、トークを継続する吉田さん。

吉田
この番組のテーマに、創作物の価値みたいなものがあるんですが、近藤さんにとってアニメとは何なんでしょう?

近藤
吉田さんの質問の答えにはならないかもしれないんですが、阿波おどりのポスターをアニメキャラにしようと提案したときに、OKと言ってくれた県の担当者はすごい勇気がいることだったんだろうなと1年後に思いました。僕は、徳島に行ってこの目で見るまで、行政のやりとりとか、手順がどうとか、わからなかった。マチ★アソビにしても単純にアニメファンとか地元の人が喜ぶだろうと思っていたんですけど、思っていた以上にムチャをしてくれていたらしいんです。そういうムチャできる気持ちって大事なんじゃないかなと思います

――近藤さんの話を聞いていた吉田さんが感慨深そうに「この番組を作っていて、毎回思うのは、もの作る実力とほぼイコールなのは、絵を描くチカラとかではなくて、全部“懐”だなって思うんですよ」と言っていたのが印象的でした。

今日の一筆

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待ってます!よろしくお願いします!」

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