吉田がキャラホビで企んでる

”今、自分がいちばん見たい番組みてキャラホビを目指す”というコンセプトのもとに吉田が話題のアニメに物申す!

放送まとめ

吉田がキャラホビで企んでる第5回「ヴヴヴの世界を曝く!」

投稿日:2016年5月14日 更新日:

放映中のアニメについてどんどん語っていこうという趣旨の当番組。「アナウンサーだけどアニオタです」と自己紹介する吉田さん。今日のゲストは「革命機ヴァルヴレイヴ」(※1)のプロデューサー池谷浩臣さん。吉田さんは「プロデューサーさんが来ると、番組の宣伝だけで終わってしまいそうなので、今回の企みは『ヴァルヴレイヴの内情を曝く』にしたいと思います!」と意気揚々と池谷さんを呼び込みます。

ゲストProfile

 
池谷浩臣(いけやひろおみ)。サンライズのプロデューサー。「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダム00」と数々のロボットアニメを手掛けている。

 
関西リョウジ(せきにしりょうじ)。メカニカルコーディネーター。「機動戦士ガンダムUC」などのメカ設定を担当。

とにかく派手すぎヴァルヴレイヴ

ヴァルヴレイヴのプラモを持って登場した池谷さん

吉田
僕、ヴァルヴレイヴのイベントの司会もやらせていただいたんですけど、お会いするのは始めてですね。さっそくなんですけど、直球の質問いいですか? このアニメ、ものすごく豪華メンバーで、きっと調整が大変なんじゃないかな…と思っているんですけど

池谷
…そうですねぇ

――その間を濁すようにちゃぶ台カメラの前においたヴァルヴレイヴのプラモの向きを修正する池谷さん。

吉田
おっと、ちょっと間があきました!

池谷
でも、まぁ…、皆様に協力していただいて…(ごにょごにょ)

吉田
僕は、アニオタであり、アナウンサーでもあり、もう1つの姿は、めんどくさい感じの会社の会社員なので、そのあたりのことよくわかります。どのぐらいの間があるかでそのあたりの事情は察しますが、今日はそこを暴きます!

――持ってきていただいた「バカ売れ中」のヴァルヴレイヴのプラモからお話を伺うことに。スタッフが10カ所近く連絡をしても見つからなかったという代物。

池谷
うちのスタッフも買っていて、残り4個しかないお店で2個買っちゃったりしているらしいです。視聴者に残しておけよって思うんですけど

吉田
なるほど、上井草周辺(※2)ではもう売ってないわけですね。ヴァルヴレイヴ、めっちゃかっこいいですよね

――ちゃぶ台カメラを持ち、舐めるようにプラモを撮影する吉田さん。

池谷
トゲトゲしいデザインなんですけど、その辺がヴァルヴレイヴっぽいかなと

吉田
アニメではまだ決めアングルでしか見ていないので、こうやって裏側もしっかり作ってあるのがわかるのはうれしいです

池谷
このプラモはカラープラスチックを使っているのではじめから色がついていますし(※3)、ちゃんとパーツごとで塗り分けられています

吉田
今日はプラモのこともですが、いろいろな制作のことを聞いていきますよ。とりあえず、ヴァルヴレイヴの概要から。僕、いろいろなロボットアニメを見ましたけど、第1話の冒頭で主人公とヒロインが大食い対決をしているのは始めてみました

池谷
そうですか?

――番組見学者の皆さんが一斉に頷く。

吉田
さらにおもしろいのが、ヴァルヴレイヴを起動させるのに「にんげんやめますか?」っていう質問がでる。ハルトはそれでyesを押しちゃうけど、これは押しちゃいけないですよね?

池谷
そうですね

吉田
それで、第1話のラストで、いきなりハルトくん殺されちゃう。でも実は生きていて反撃するんですよ。これだけでもびっくり展開なんですけども、第2話でやらかしちゃいましたね

池谷
まぁ…そうですね…

吉田
なんか隠してますけど(笑)、簡単にいうと、ハルトくんは噛み付くと相手の人格を乗っ取れるんですよ。すごいスペックのロボットがあるだけでもお腹いっぱいなのに、人間の人格を乗っ取れるって作品の根幹に関わるでかいことが冒頭話数で起こっちゃう。というか、5話まで放送して、ほぼ毎回作品の根幹に関わるでかいことがある。豪華にも程がある。いったい何を考えて企画したのか伺いたいです

池谷
まずは、サンライズでロボットもので何か今までとは違うことができないかというところから企画はスタートしたんですね

吉田
僕、スタッフリストを見ていて気になる名前があったんですけど、“熊さん”と“三木さん”という名前があって、熊さん(※4)はスクウェア・エニックスの編集者さん、三木さん(※5)は電撃文庫の編集者さんですよね? どうしてマンガとかライトノベルの編集さんがスタッフィングされてるんですか?

池谷
大河内さん(※5)から提案があって、お二人ともその道のスペシャリストですから、それぞれの視点からアイデアを頂いてはどうかと

吉田
ということは、作品を作っていく上では世界観よりもストーリーのほうを先に作ったんですか?

池谷
どちらも同時進行でしたけど、ストーリーのほうをやや重視して作っていましたね。サプライズな伏線を作るためにストーリーを作っているのではないんですけど、見ている人が驚いてもらえると嬉しいですね

――「ヴァルヴレイヴは今までのロボットアニメとは違うなと感じ」という吉田さん。池谷さんはちょっと首をかしげつつ、自分の経歴を語る。池谷さんの経歴はロボットアニメ好きにとってはビックリするようなエリート街道なのです。

池谷
僕はダブルオー(※7)ではプロデューサー、その前はSEED(※8)で現場を動かしていて、その前は勇者シリーズ(※9)、ずっとロボットをやってきたんですね

吉田
それって、サンライズの中でもエリートですよね?

池谷
ロボット好きにはたまらないかもですね(笑)。だから、ロボットアニメの作り方はだいたいイメージできているんですけど、ヴァルヴレイヴは今までにないタイプだと思います。今回はいろいろな人が企画会議に来て、それぞれの視点からアイデアをいただけるので、全然違うアプローチができていると思いますよ

吉田
機体のデザインからして、斬新ですよね

池谷
今回のロボットに関してはギミックからデザインに反映させたところもあって、かかとにクリアパーツがあるんですけど、今までのロボットアニメではクリアパーツのかかとを持つロボットはいなかったと思うんですよ。ギミックを考えて、デザインに後から足していただいた部分です。あと、ウィークポイントとして、機械なので内部に熱がこもるから熱に弱いとしてみたり…

吉田
そういう物理法則って入れようと思えば入れられると思うんですけど、ロボットアニメを作る上でフィクションだからと無視する部分もありますよね? ちゃんと入れている部分のルールの線引きってどこなんですか?

池谷
…鋭いですね。でもそれは…今はいえない…。必殺技もそうなんですけど、ヴァルヴレイヴがどうやって成立しているのかとかは最後まで見てもらえればわかるようになっています

吉田
ということは、最終的にはヴァルヴレイヴがなぜヴァルヴレイヴなのかという部分に向かっていくストーリーということですか?

池谷
それだけではないですけど、ヴァルヴレイヴがヴァルヴレイヴとして成立している理由は物語の根幹にあります。これから徐々に暴かれていきます

吉田
なるほど、ハードな話がこれから始まるんですね。でもここまでの放送で、水着回とか、全員で歌ばっかり歌っている回とかが登場しているんですが…

池谷
ヴァルヴレイヴとは何かとはまた違う軸のストーリーになるんですけど、中立国で平和に生きていたところから戦争に巻き込まれてしまった子どもたちが団結していく姿を描きたいと思っています

吉田
盛り込みすぎっていうテロップが出ていますね

池谷
そうですか…(笑)

【編集注】
※1 地球から遠く離れた宇宙空間にある中立国「ジオール」の宇宙都市ダイソンスフィアの一画「モジュール77」で普通の高校生として暮らしていた時縞ハルト。しかし、ある日突然「モジュール77」は「ドルシア軍事盟約連邦」の攻撃を受ける。ハルトは幼なじみのショーコが戦闘に巻き込まれて死亡したと勘違いし、謎のロボット、ヴァルヴレイヴに搭乗してドルシア軍と戦うことに。学生、軍人、さまざまな視点からこの時代の生き方を見せる群像劇となっている。監督は『ローゼンメイデン』の松尾衡。シリーズ構成は『コードギアス 反逆のルルーシュ』の大河内一楼。キャラクター原案が『D.Gray-man』の星野桂。さらにメカニカルデザインには『機動戦士ガンダム』の大河原邦男や『PSYCHO-PASS』の石渡マコト(ニトロプラス)など、気鋭デザイナーが起用されている。とにかくスタッフが豪華すぎる。

※2サンライズのスタジオがある場所。ちなみに、上井草駅がある西武鉄道ではケロロ軍曹をイメージキャラクターとして採用している。

※3 一昔前のプラモデルは自分で塗装しないといけなかった。現在は技術の進歩によって元から色がついた状態になっている

※4 スクウェア・エニックスの熊剛さんのこと。代表作は「黒執事」。

※5 アスキー・メディアワークスの三木一馬さんのこと。代表作は「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。

※6 「機動戦士ガンダム00」のこと。これまでのガンダムシリーズとは違い、現在と同じ時間軸上の約300年後の地球が舞台。武力での戦争根絶を目的とした私設武装組織「ソレスタルビーイング」の活動を追う。戦いの果てに平和があると信じ戦う姿に共感を呼んだ。

※7 「機動戦士ガンダムSEED」のこと。遺伝子操作された“コーディネーター”と通常の地球人“ナチュラル”との抗争を、非戦というテーマから描く。10機以上のガンダムが登場し、そのデザインは今なお人気が高い。キャラクターデザインを平井久司が担当している。

※8 1990年「勇者エクスカイザー」から1998年の「勇者王ガオガイガー」までの勇者をテーマにしたロボットアニメシリーズのこと。シリーズ当初は子供向けとして制作されたが、「勇者特急マイトガイン」(1993年)から徐々に大人のファンが増え始め、特に「勇者司令ダグオン」(1996年)は女性層を獲得し、OVAシリーズ、CDドラマなど派生コンテンツも制作された。

メカにはかっこいい理由と名前が必要!

「メカニカルコーディネーター」というメカに特化したお仕事をされている関西さん
――ヴァルヴレイヴは見どころがいっぱいなので、どこを見たらいいのかわからない! ということで池谷さんのお気に入りのシーンを選んでもらいました。

池谷
第1話でハルトがヴァルヴレイヴに乗り込んで初めての戦闘シーンのラスト部分ですね。ここにはサンライズらしさが詰まって入っていて、松尾監督にお願いして作ってもらったカットなんです。敵を倒して、爆発して、その爆発を背負って、カメラに見得を切る

吉田
こいつヴァルヴレイヴだから顔は動かないけど、言うなればカメラにドヤ顔ってことですね?

池谷
そうですね。敵を倒した後、何かありませんか? と松尾さんにお願いしました

吉田
もしかして実はどうやってどう勝つかってすごく細かく指定があるんですか? このカットはヴァルヴレイヴの顔じゃなくてハルトくんでもいいわけじゃないですか

池谷
現場では演出方針のやりとりがあるといろいろありますと思いますが、僕はロボットが一番かっこよく見えてほしいと思っています

吉田
エンターテイメントとしてはロボットがかっこよくなくてはってことですね。ここでもうお1人お呼びしたいと思います。メカニカルコーディネーターの関西リョウジさんです

関西
今日は設定(資料)を持ってきました。機体のデザインは石渡マコトさん(※9)のものなんですけど、僕はギミックの設定を追加したりしています

吉田
この作品を見ていて、すごく謎な部分があるんですけど、硬質残光ってなんですか?

関西
言葉の通り、硬い光です。宇宙空間で戦うアニメロボットが出す光は、普通だと武器から撃つビームだとか、機体が動くための噴射、いわゆるスラスター位しかないんですけど、さらにそこからヴァルヴレイヴの個性となる見せ方は出来ないかと考案しました。ビームやスラスターは使った後は消えますが、硬質残光はそのまま光が残って、画的にも新しいかなと

吉田
これはロボットアニメが好きな人はもう説明はいらないですけど、ロボットアニメを見ない人は絶対に理解できないと思う(笑)。あとスゴイなって思ったのは、宇宙空間で戦うロボットの光はビームとスラスターっておっしゃっていましたけど、今現在、まだ宇宙空間で戦うロボットって存在していないじゃない。だけど、僕らはそこまで想像しているから、もう一歩進んでみようとなっている

関西
そうですね

吉田
なんかわかってきました。つまり、デザイン的にかっこいいじゃんって思っても、理由がないとだめなんですね。ヴァルヴレイヴのかかとのクリアパーツは硬質残光が出るから付いていると

池谷
そうですね。デザインとギミックと理由がひとつになって初めて成立します

関西
1号機は主役でスタンダードな機体ですが、素体の格好良さをしっかり見せつつ、攻撃的な印象も出るようなイメージで仕上げています

吉田
関西さんにも「これを見よ」というシーンを選んでもらいました

関西
池谷さんのシーンの前なんですけど、こちらで用意したヴァルヴレイヴのギミックの格好良さがしっかりと映像に出して頂けていることと、敵の雑魚メカ(バッフェ)が単純にやられるだけじゃなく、しっかり盾を使って防いでいるアクションに感動しました

吉田
ほんとだ! 雑魚メカが攻撃を回避してる! 敵にもちゃんとこだわりがあるんですね。…ってちょっと、面白くなったのに、もう50分すぎたんですけど!!

――今回もここでタイムオーバーです。「分かりました。家に帰ってもう一回自分で見ます!」と宣言した吉田さん。ヴァルヴレイヴは一度見ただけではわからないこだわりが詰まっていることを知った吉田さんは、池谷さんが今日の一言を書いている間も関西さんを質問責めに。そしてプラモの箱の説明書きを関西さんが考えていると聞いて、パトレイバーのプラモにかかれていた説明を暗唱し始める吉田さん。「動力SCV、駆動系…」、今日の一筆を書いていた池谷さんもはっとして「警察用パトロールレイバーである」と話し出し、「シャキーン」のところで声が揃う。「なにこれ、キモイ」とスタジオの全員が思ったところでエンディングの時間に。そして番組史上初、ゲストが退場しないまま、番組が終了しました。これも生放送の醍醐味ですね。

今日の一筆

m5_4

一度見ただけではすべての謎は曝ききれないかもしれないほど設定が詰まった作品です。

-放送まとめ
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

吉田がアニメで企んでる第16回「耳に残る音楽を意識しています」

「斎藤千和さんご結婚おめでとうございます」というおめでたい情報でスタートした今回の放送。斎藤千和さんといえば、キャラホビでも出展した「化物語」(※1)でヒロインを演じている声優さん。ということで、本日 …

吉田がキャラホビで企んでる第31回「【公開収録】サカサマ世界に行ってきた!」

11月9日に公開されると、映画満足度ランキング(「ぴあ」調べ)で1位に輝いたほか、アジア太平洋映画賞へのノミネートや北米での公開決定など、今一番注目を集める映画『サカサマのパテマ』。今回の『よキャラ』 …

吉田がキャラホビで企んでる第19回「僕の愛にはお金がかかるんだ」

本業は音楽番組のパーソナリティと自負しているが、西川貴教さんのライブに足を運ぶと、ライブ後の第1声で『あれ? アニサマ行かないの?』と本人から言われしまったという吉田。今回のゲストは、宣伝プロデューサ …

吉田がキャラホビで企んでる第14回「『惡の華』友の会決起集会!」

MOTTV契約100万件突破を記念して、代々木アニメーション学院東京本部校から初の公開生放送。ゲストは『惡の華』監督の長濵博史さんに、作中で主人公・春日高男とヒロイン仲村佐和をそれぞれ演じた、植田慎一 …

吉田がキャラホビで企んでる第10回「閉鎖空間が好きなんです」

「仕事して、あー疲れたー、次の時間まで何をしよう…と思って、無意識にアニメのDVDを再生機に入れていた、アナウンサーの前に1人のアニオタである吉田です」。そんなアニオタあるあるからスタートした第10回 …