吉田がキャラホビで企んでる

”今、自分がいちばん見たい番組みてキャラホビを目指す”というコンセプトのもとに吉田が話題のアニメに物申す!

放送まとめ

吉田がキャラホビで企んでる第23回「吉田×タツオ!? 夏アニメ総決算!」

投稿日:2016年9月24日 更新日:

今回のゲストは漫才師であり、大学講師、そしてガチのアニオタという、様々な顔を持つサンキュータツオさん。その豊富な知識と、独特な視点で2013年夏アニメの総括をして頂きます。

ゲストProfile

 
サンキュータツオ(さんきゅーたつお)漫才コンビ「米粒写経」のツッコミ担当。その他にラジオパーソナリティー、大学講師、書籍著者、学者芸人、オタク芸人、腐男子と様々な肩書きを持つ。テレビ、ラジオ、雑誌など様々なメディアで活躍中。近著に『国語辞典の遊び方』。

おもしろくないアニメなんてない!

吉田×タツオの物語が始まる…?

吉田
世の中には、人を楽しませようと言うものがこんなに溢れているのに、なんとなく「つまんないなー」と暮らしている人に、この人の生き様を見せつけてやりたい。今日はそんな気持ちでお呼びしています。サンキュータツオさんです。どうぞ!

 
ごきげんよう。サンキュータツオです

吉田
タツオさんは漫才コンビとしても活動していらっしゃるので、最初にお会いしたのはニッポン放送の芸人さんがいっぱい出ているイベントで僕が司会をしていた時でしたよね。その時にお話しして、落語とアニメが好きっていう人に初めて会って…

 
初めてでしたね。落語とアニメって、脳内のものを具体化してるものなんで、みんな好きじゃなきゃおかしいと思うんですけど、落語ファンはアニメ知らないし、アニメファンは落語を聞いてないしで、とても孤独な思いをしていたところで、吉田さんと出会えたんで…

吉田
あ、そうだったんだ

 
俺が受けキャラ(※1)なのかなって…

一同笑
吉田
吉田×タツオ(※2)ってことですね(笑)逆に僕なんかは落語研究会にいたんですけど、落語研究会の同期は全員アニメ好きでしたよ

 
僕のまわりはそんなの全然なかったですよ。大学は早稲田だったんですけど、お笑いサークルが山ほどあったんですけど、落語研究会っていうのがややこしいところで、いいお客さんになるっていうのが目標で、落語はやらないっていう…演者を育てるのはいい客だってことで、『げんしけん(※3)』ぽい感じの落語オタクたちが集まっていたので、アニメオタクとかもいなかったんですよね

【編集注】
※ 1 BL(男同士の恋愛を描くボーイズラブというジャンル)での、いわゆる「女性役」を担当するキャラクター。

※ 2 BLではキャラクター同士の関係性を「×」の左側を攻めキャラ、右側を受けキャラと表す。

※ 3 漫画作品。2004年と2007年に二度アニメ化もされ、続編「げんしけん 二代目」は2013年の夏アニメにラインナップされている。タイトルの由来は、作中のキャラクター達が所属する大学サークル「現代視覚文化研究会」の略称。活動内容は主に、漫画、アニメ、ライトノベル、コンピューターゲーム、それらを元にした造形物(フィギュア等)、コスプレ、同人誌などオタクカルチャー全てを対象としている。

いよいよ2013年夏アニメを総括!

2013年夏に放送された39作品がズラリ

————はずみすぎた雑談に、とうとうテロップで「早く夏アニメ総括しろ!」と、命令が…

吉田
この調子で話しているとキリがないので、夏アニメだけをテーマにしましょう!今期は39作品ありました

 
たくさんありますけど、見方を変えればつまんない作品なんてないんですよね

吉田
そうですよ。こうやって1枚絵が並んでいるのを見るだけでも楽しめるのに、なんでみんなアニメを見ないんでしょうね

 
ほんとですよ。今期の僕のマイ吉祥天は『ワタモテ(※4)』のもこっち(※5)でしたね。この子には泣かせてもらいましたね。吉田さんはどういうアニメの見方してるの? どのアニメも面白いって思えるわけじゃない。その中でも「こういうの好き」っていう傾向はありますか?

ここにもイラストカットが。タツオさんの「マイ吉祥」こと、もこっちもいます。

吉田
新しいタイプの神様が出てきたときにグッとくるっていうのはありますね

 
なるほどなるほど!じゃあ宗教でいうと、密教とか好きなタイプですね

吉田
そうそう、ちょっとアンダーな感じが。ってなると逆に普通になっちゃうんですけど、今期だと『進撃の巨人(※6)』とか、『ダンガンロンパ(※7)』と…あと『銀匙(※8)』。このへんの作品は、今までのアニメの流れと同じように作っているように見えて、実はかなり違うことをやっているんです。例えば『進撃の巨人』だと、僕らの感情のひとつ上をいくんだけど、それが泣きなのか、笑いなのか、驚きなのかよくわからないシーンがいっぱいあるんですよ。巨人に人が食われているところとかって、笑おうと思えば笑えるし、悲しくもあるし、驚きでもあるし『何だこれは!?』って思って、ガンガン見ちゃう

 
諫山先生はお話作る自信はあるんだけど、自分の画力の足らなさをずっと痛感してそうですね。で、アニメになるときに自分の画力を他の人が補ってくれるから、一番自分のイメージに近いアニメが作れるって確信したそうです。だから原案者にならなかった大場つぐみ(※9)みたいなことなのかなと。『ダンガンロンパ』はどういうところが新しいと思ったんですか?

吉田
ダンガンロンパは、ゲームをそのままアニメに持ってきたらこうなるっていう新しい表現がおもしろかったですね。この作品の中にも、どういう感情を持てばいいのか分からないところがたくさんあって、そういう不安定さがすごく好きですね

 
モノクマ(※10)がファンシーな見た目で怖いことをいうみたいなのは割とキュゥべえ(※11)的なものを予感させますし。声も大山のぶ代さんで。これは良い意味での再利用アニメだと思うんです。大山のぶ代の再利用であり、もっというと『バトルロワイアル(※12)』とか、そういう作品の着想の再利用っていうのを、ほんとうに見事にやってくれている感じがして、良い規定演技(※13)をみているような感じがしますよね

吉田
そうそう密室にしちゃったことも含めて、この規定は超えませんというのがあって。ただこの中のクオリティは最大限に上げますっていう

 
あと『銀の匙』おもしろかったですよね

吉田
そうですね。『銀の匙』がよかったのは、『ハウス名作劇場(※14)』みたいな牧歌的作品かと思わせておいて、ものすごく真面目に肉を捌いたりするですよ。それで、その時の感情とかをテンプレで書かなかったんですよ。それで、何がすごいかって言うと、作り手のそういう意図に応えた木村良平(※15)がすごい。アニメのこの話で一回ゆうきまさみ(※16)さんが「アニメっていうのは喜怒哀楽のどれかにわかりやすくフチドリをしたような台詞の使い方をする」とおっしゃっていたんです

 
記号的にしていくってことですよね

吉田
でも『銀の匙』では記号じゃなかったんですよ。満足もしているし、怒ってもいるし、面倒くさくもなっているみたいな感じで、『リアル!』というのと、『自然って素晴らしいんですよ』っていうメッセージがないと、物語が成立しないのかっていうと、そんなこともないっていって、やってみせた感もすごく良かったっていうことで、この3つはすごく楽しんで見ていましたね

 
そういうところでいうと、「食べる」ってとこで『有頂天家族(※17)』と接点があったのは『銀の匙』なんですよね

吉田
そうなんだ、僕残念ながら『有頂天家族』は見れていないんですね

 
このアニメのひとつのテーマとして、弁天さま(※18)っていう魅力的な女性キャラクターの台詞で「食べちゃいたいほど好き」っていう言葉があるんですよ。これって『銀の匙』で出てきた豚丼の話を同じで、ものすごく愛情をかけて育てるんだけど、最終的には喰らうっていう人間の業みたいなものを扱ってくれているところが共通していて。そこがすごく面白かったですね

吉田
こうして深読みをして楽しめる作品もあれば、『きんいろモザイク(※19)』とか『たまゆら(※20)』みたいなほんとに何も起きないっていう(笑)

 
空気系ね。ぼくらが大好きなやつですよ。現実逃避するアプリみたいなもんです。辛い現実がある時は必ず『たまゆら』を見ますね

吉田
あ、俺、今気付いた!もちろんこういう作品も好きだし、広島に行く予定があるので見ていたんですけど、俺は現実逃避系の作品は後でまとめてみようとしていたんですよね

 
結構しっかり見なきゃって感じなんですね

吉田
しっかり見たい

 
なるほど。あと『銀の匙』の『言葉に落とし込まない』っていう意味でいうと『Free!(※21)』は素晴らしい作品だったなと思うんですよね。基本的にはこれも喜怒哀楽っていう簡単な感情じゃなくって。例えば、普通に勝負事をすれば勝った方が嬉しいし、負けた方が悔しいっていう感情に落とし込むじゃないですか。でもこのアニメは違うんですよ。勝ってもなんかすっきりしない、負けてもすっきりしているっていう、ちょっとよくわからない複雑な気持ちみたいなのも出てきていて、ほんとうに人間の機微を描いているっていうのと、京都アニメーションが今までやってきたお家芸的な『けいおん!』的な「可愛いおにゃのこ達」っていうのを全員男でやってみたらどうなるんだろうっていうのを見せられている気がして、これはこれで何か新しいものを見させてもらったなという気持ちになりましたね

吉田
ランキングをみるとどうやら人気があるらしいという『BROTHERS CONFLICT(※22)』。第一印象は「このシチュエーション、男女逆バージョンをエロゲーでやったことある!」でしたね。13人の妹がいるところに住み込む…やる!絶対!そういうゲーム!

 
あと例えば『ワタモテ』なんかも、普通にコッチ系(ハーレム系)かなんて思われがちですが、主人公のもこっちっていうのが女の子なんですけど、中身が完全に僕らなんですね。さっきアニメを見るのは現実逃避だって言ったじゃないですか。で、現実逃避な軽い気持ちで『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』って完全に化学調味料入りまくりで面白いに決まっているじゃないかって見るじゃないですか。そうしたら、現実を突きつけられるっていうね…

一同笑

 
俺の大学時代、学校に友達もいないし、再履修の授業で居場所がないみたいな孤独感を思い出すっていう。本当に描写が細かくって切ないんですよ!あと『恋愛ラボ(※23)』はどうですか?

吉田
はじめ見た瞬間に『ゆるユリ(※24)』だと思ったんですよ。『ゆるユリ』をやりたいのかなって。でも『ゆるユリ』のときはスルーしていた人情の機微みたいなのを全部やろうとしていて。まだ全部見られてないんですけど、これは最後まで見切ると向田邦子(※25)みたいな作品になる可能性があるなと

 
穿った見方をすると、『Free!』とかだと「誰々と誰々のカプが〜」の話になるかもしれないんですけど、実はちゃんと人間を描いているものって面白いに決まっているんですよ。だから萌えをそんなに意識しなくても、人間関係をしっかり描けていたら、カップリングも成立しやすいし、萌キャラもちゃんと可愛く描けるようになってくるんじゃないかなって

吉田
僕、コミケでオタク落語とかを作っているんですけど、落語になるアニメとならないアニメがあるんです。アニメの中に全ての人間関係がある作品、例えば、ガンダムやエヴァンゲリオンなんかは抜群に落語にしやすい。大人がアニメを見る時は深読みしてなんぼですよ

【編集注】
※4 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の略称。漫画を原作としたアニメ作品。高校生になれば自然と彼氏が出来ると考えていた、主人公・黒木智子がモテるために努力と空回りを続ける様を描いた作品。

※5 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』主人公・黒木智子の愛称。唯一の友人である成瀬優(ゆうちゃん)のみがそう呼んでいる。

※6 第4・24回放送参照。

※7 第18回放送参照。

※8 2011年よりサンデーで連載を開始した漫画を原作としたアニメ。原作者は『鋼の錬金術師』の荒川弘。北海道にある架空の農業高校「大蝦夷農業高等学校」を舞台に生徒達の青春を描いた作品。キャッチコピーは「汗と涙と家畜の酪農セイシュングラフィティ!!」。

※9 『DEATH NOTE』『バクマン。』原案者。2003年に活動経歴を明かさないまま『DEATH NOTE』原案者としてデビュー。そのままプロフィールを明かさずに、覆面作家として活動を続けているが、一部では『とっても!ラッキーマン』作者のガモウひろしではないかという一説もささやかれている。

※10 『ダンガンロンパ』に登場するキャラクター。体の中心で白と黒にわかれたカラーリングが特徴。大山のぶ代が声を演じている。

※11 『魔法少女まどか☆マギカ』に登場するキャラクター。四足歩行の小動物のような外見をした地球外生命体の端末。詳しくはよアニ第1回放送参照。

※12 高見広春作の小説、またはそれを原作とした漫画、映画。中学三年生の1クラス全員に武器を与えて、最後の一人になるまで殺し合わせる「プログラム」が施行している「大東亜共和国」という架空の全体主義国家を舞台としている。生徒同士が殺し合うという過激な設定と、グロテスクな描写で話題を呼んだ。作者である高見広春は、これ以降新しい作品を発表していない。

※13 体操競技で、国際体操連盟が決めた演技内容を必ず取り入れて行う課題演技。

※14 正式名称は『ハウス食品世界名作劇場』。世界中で長きにわたって親しまれてきた小説や同夜を原作としたファミリー向けのテレビアニメシリーズ。シリーズ全体は『世界名作劇場』とされており、ハウス食品の一社提供で放送を行っていた1985年『小公女セーラ』から1994年『七つの海のティコ』9話までを『ハウス食品世界名作劇場』とする。

※15 声優、俳優。『銀の匙』主人公・八軒勇吾の声を演じている。その他の代表的キャラクターに『東のエデン』滝沢朗、『僕は友だちが少ない』羽瀬川小鷹、『輪るピングドラム』高倉晶馬など。

※16 漫画家。代表作に『究極超人あ〜る』『機動警察パトレイパー』『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』など。

※17 森見登美彦による小説を原作としたアニメ。京都を舞台に、狸と人間と天狗が繰り広げるファンタジーコメディ。

※18 『有頂天家族』に登場するキャラクター。人間でありながら空を飛んだり、天候を操るなど、天狗の技を使いこなす美女。本名は鈴木聡美。

※19 原悠衣作の四コマ漫画を原作としたアニメ。日英の女子高生達の日常を描いた美少女アニメ。

※20 瀬戸内海に面する広島県竹原市を舞台に、それぞれのまだおぼろげな夢を追いかける様を描いたアニメ。舞台となっている竹原市は「安芸の小京都」と呼ばれる古い街並みが特徴。

※21 京都アニメーション制作のアニメ。ライトノベル『ハイ☆スピード!』を原案としている。競泳に打ち込む男子高校生達が主人公の青春を描いている。

※22 書籍・ドラマCD・ゲーム・アニメなどで展開されているメディアミックス作品。主人公の女子高生・朝比奈絵麻が、父親の再婚をきっかけにイケメン13人兄弟と同居することになる「逆ハーレム」もの。

※23 宮原るりによる4コマ漫画が原作のアニメ。発音は『ラブラボ』。生徒会執行部を恋愛を研究する場として活動する、お嬢様学校の生徒会メンバーの日常をコミカルに描いている。

※24 なもりによる漫画を原作としたアニメ。原作の漫画は『コミック百合姫』で連載中。女子校を舞台にして、生徒達の日常をゆるやかに描いている。女子校特有の同性愛感情(百合)をネタとして扱っている。

※25 テレビドラマ脚本家、エッセイスト、小説家。代表作に『あ・うん』『寺内貫太郎一家』『パパと呼ばないで』など。随所にユーモアを散りばめ、日常の風景を繊細な描写で、情感豊かに表す作風が特徴。

櫻井孝宏マトリックスからBL論

タツオさん特製の「櫻井孝宏マトリックス」

——話はタツオさんの、今だから語りたい「ある対象」へと

 
アニメ作品ってそれ単体で見ても十分おもしろいんですけど、声優さんを軸にしてアニメを見るという楽しみ方もあって。僕は今回、櫻井孝宏さんに注目していました。櫻井さんは、忍野メメ(※26)とか薬売り(※27)とかグリフィス(※28)とか、色んな作品にでている方ですよね。今回はヤンキーキャラから、市役所に勤めるおどおどキャラ、犬とたぬきまでやっているという、振り幅が非常に大きい人なんですよ。その中でも飄々としているけど、意外と奥行きがあるキャラが多いんですよね。それで今回こんなものを作ってきました

——そう言ってタツオさんが取り出したのは「櫻井孝宏マトリックス」。今期櫻井さんが声優を務めた下鴨矢三郎(『有頂天家族』)、一宮大志(『サーバント×サービス(※29)』)、春海和人(『犬とハサミは使いよう(※30)』)、桑田怜恩(『ダンガンロンパ』)、ヤヌア・アイン(『戦勇。(※31)』)、タケ兄(『リコーダーとランドセル★ミ(※32)』)のイラストが貼られたマグネット。これをマトリックスが描かれたホワイトボードに貼りながらキャラクターを分類していきます。

 
これが最終的にカップリングを決める要素になってくるんだろうな

吉田
でました。僕とタツオさんのひとつの差はここなんです。僕はBLがよく分からないんですが、タツオさんは分かるという

 
そうなんです。分かるんです。萌えを突き詰めるとキャラクターに男女の性別とかいらなくなってくるんですよね

吉田
その本質は分かるようにはなってきたんです。例えば、天井と床がBLの代表であるとか。BLは最終的には結ばれなくてもいいんですよね。そこに関係性があれば萌えることができるっていう。で、天井と床っていうのは互いにずっと見つめ合っているけど、永遠に交わることはない、あぁ切ないっていうのがベタなんですよね。その説明をされた時にちょっとは分かるんですけど、そこの関係が男子同士だと最後のフックがはまらない感じはあるんですよね

 
あのですね、男か女かってそんなに大事?っていう話なんですよね。第一、アニメの中で男キャラは誰が男って決めているの?っていう話ですよ。だから基本的には性別っていうのは確定できていないんです。もしかしたらみんな女の子かもしれないんです

吉田
確かにアニメ界の大きな潮流の中で「男の娘」、つまり女装男子が今一番アツいと対象とされていますよね

 
女装っていうのは、BLに飛ぶまえの階段、助走みたいなものだと思っています。なので、そこを一足飛びに越えちゃえば男キャラ同士でもいいと思うんです。というよりも、大事なのはAさんがBさんをどう意識しているのかっていうところだと思うんです。これが男女だと恋愛的な関係にしか落とし込めないんですけど、『意識する』って嫌いな奴だとか、昔からの親友だとか、昔仲良かったけど今はどう思っているか分からないとか、男女の関係よりもっとバリエーションが多いんですよ。で、男目線で考えても、男の知り合いに対してって色んな感情を持っているじゃないですか。BLっていうのはそういうのを全部ひっくるめて、恋愛的に解釈したらおもしろいじゃんっていう話なんですよね。だからこれは、日本人女子が作り上げた知的遊戯、知の遺産なんですよ。だって俺、本当にこれを文化遺産に登録したいもん

吉田
ていうことは、BLって男子同士の恋愛を描いた作品というのを隠れ蓑にした、人間関係の見本市ということになるんですね

 
そういうことなんです!

【編集注】
※26 西尾維新作のライトノベル『物語』シリーズに登場するキャラクター。怪異の専門家として、日本全国を放浪する30代の男性。アロハシャツに金髪とうさんくさい見た目だが、その実力は確かである。皮肉な軽口が絶えないキャラクター。

※27 アニメ『モノノ怪』の主人公。退魔の剣を持ち、大きな薬箱を背負った行商人風の若い男性。灰色の長髪と青い目、長く尖った耳(エルフ耳)と、隈取のような化粧が特徴。退魔の剣の他、お札などを持ち歩いている。

※28 漫画『ベルセルク』に登場するキャラクター。主人公ガッツの元親友で、現宿敵。プラチナブロンドの長い髪と青い瞳を持ち、白銀の甲冑を装備している。頭脳・容姿・人望全てにおいて天才的な才能を持ち、傭兵団「鷹の団」の団長だった人物。櫻井さん演じるグリフィスは窪岡俊之監督作の映画「黄金時代篇」三部作に登場。

※29 高津カリノ作の漫画を原作としたアニメ。北海道のとある区役所の保健福祉課を舞台に、そこで働く職員の日常を描いている。作者は実際に区役所で働いていたこともあり、地方公務員のリアルなあるあるネタなどが散見している。

※30 更伊俊介作のライトノベルを原作としたアニメ。強盗犯に殺害されるも、本への執着からミニチュアダックスフントに生まれ変わった主人公と、人気作家のヒロインとその周囲の人々の日常を描いている。

※31 春原ロビンソン作の漫画を原作としたアニメ。主人公はヘタレ勇者のアルバ。彼と2人の仲間の、魔王を倒すための旅を描いたファンタジー風ギャグ漫画。

※32 東屋めめ作の漫画を原作としたアニメ。主人公・宮川あつしは小学五年生ながらも、180センチの長身と大人びた風貌のせいで不審者や保護者に間違われることが多い。そんな彼と周囲の人の日常をコミカルに描く。

2013年夏アニメ

――「今シーズン一番おもしろかったアニメは?」という街頭アンケートの様子を見ることに。アンケートは1位『Free!』2位『進撃の巨人』3位『ダンガンロンパ』…という結果に。

街頭アンケートの集計結果です。『Free!』の女子票はさすが!」

吉田
『Free!』がぶっちぎりで1位という結果に

 
だって『Free!』めちゃくちゃおもしろいもん。だって『Free!』でみんなで大会に行く話数があるんです。で、前日ホテルに泊まって、ベッドに入る時に脇にスリッパを脱ぐんですけど、スリッパを脱いでいる位置がみんな違うんですよ。で、もっと言うとスリッパの脱ぎ方も全然違うんです。で、スリッパの位置だけでそのキャラクターの性格が分かるんです!

吉田
それが京アニだ!

 
それは『けいおん!』の、カバンの抜きカットで「あ、これ唯ちゃんのカバンだ」って分かったり、足の動きで「あーもう、これ澪ちゃんじゃん」って分かるのと同じ。やっぱりディテールが細かいですよね。そこまでやっているっていうのは、やっぱり人間を描いているっていうことなんです

——ここでさらに、リアルタイムでの視聴者アンケートを行うことに。その集計結果と、それらの結果を踏まえてタツオさんに、独断で夏アニメのアワードを決めてもらいます。

女性票が入りそうな『ブラコン』は0%という衝撃の結果。

吉田
集計の結果は…『進撃』がトップなんだ!『ブラコン』がゼロの段階で、女子は誰も俺たちのことを見てないっていうのが分かりますね。視聴者投票は『進撃の巨人』がトップだったのですが、アワードはタツオさんの独断で決めてください

 
いきます。『Free!』

<>h2よアニアワード大賞決定!

吉田
確かに『Free!』は渡してもいい対象な気がしますね。『Free!』にした理由を一言いただけると…

 
人物が一番ていねいに描かれていました。あとは心の機微が描かれていること。深読みしなくても、男の子でも十分に楽しめるアニメであること。そして、京都アニメーションお疲れさまなんですけど、水の表現を本当によくがんばってくれました。ほんとうに競泳シーンも素晴らしかったです。あとは男の裸体が公式で見れるっていう嬉しさですよね

吉田
僕がBLの最後の扉を開けれないのは、男の裸を見ても何とも思わないっていうところにもある気がするんですよね

 
いやー、これやっぱり妄想に大事なところなんですよね。例えば、好きな女の子のキャラクターの誕生日とか結構大事じゃないですか

吉田
それは分かります

 
例えば8月12日とかだと「この子は昔夏休みで誕生日会できなかったんだろうな」みたいな妄想とか大好きじゃないですか。だから、裸っていうのは、妄想の答え合わせなんですよね。意外と筋肉あるけど、引き上げる時の手見ると手は柔らかいよね、みたいなとことか。そういうところ

吉田
そっかー。まだそこには辿り着けてないんですけどね

秋アニメ一覧。来季は一体どんなアニメが始まるのでしょう。
m23_09
——ここでアニメ化プロジェクトに関するVTRがスタート。監督もキャラデザも今だ不在のこの企画。一体どうなるのでしょう。最後にこれから始まる秋アニメの一覧と共に番組はエンディングへ。

-放送まとめ
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